ローソク足チャートで、ローソク足が窓を空けると、「おお!これは事件だ。良い知らせだ!」と、あなたも思いますよね。
我慢強い人なら、その窓の「穴埋め」が完了してもう一度上昇する所を狙って買いを入れる。なんて人もいるかもしれません。
私も、いろんな銘柄のローソク足チャートを普段見ていて、なんとなくではありますが、「窓空き」は勝ちに繋がるサインになっているという、漠然とした感覚が、脳に刻み込まれています。
しかし、統計をとって調べたことはありません。
そこで、今回は、窓を開けた日から、その後どうなるか?の確率を調べてみます。
窓を開けた翌日、寄付き成行買いをしたら勝てるのか?
1ヶ月後→2ヶ月後→3ヶ月後の株価の推移を見てみる。
ここで注目すべきは、やはり窓を開けたことをきっかけに、株価がその後上昇するのか?シッカリと利益をあげる事が出来るのかということです。
ということで、今回の調査方法は、
ローソク足チャートで窓が空いた日の翌日に、寄付き成り行き買いをしたとして、
- 1ヶ月後に買った日より株価が上に位置しているか
- 2ヶ月後に買った日より株価が上に位置しているか
- 3ヶ月後に買った日より株価が上に位置しているか
- それが、どのぐらいあるのか?
そして、「窓埋め」というか、買った日より株価が下がってしまっても、2ヶ月後、3ヶ月後に再び上昇することはあるのか、あるとすればどれぐらいあるのか?
を調査して見ました。
調査の都合上1、2、3ヶ月後の区切りを間違わない為に、調べた窓が空いた日は、
2017年の
- 4月の最終営業日(4/28)
- 5月の最初の営業日(5/1)
- 5月の最終営業日(5/31)
- 6月の最初の営業日(6/1)
それぞれのトップ25を合わせた計100カ所の窓空きポイントで調べました。
(※上場廃止など、イレギュラーな2銘柄を除外)
この位置で調べると、月の変わり目なのでローソク足チャートに縦のラインが引かれるので調べやすいので、このようにさせていただきました。
調査結果
1ヶ月後→2ヶ月後→3ヶ月後の株価の推移でいちばん多かったのが、
窓が空いた、翌日に寄付き成り行きで買ったとして、
多い順で
+ + + が55銘柄
− − −が11銘柄
− − + が7銘柄
+ + − が6銘柄
+ − − が6銘柄
+ − + が3銘柄
− + − が3銘柄
月後で検証すると、
1ヶ月後に利益の出る圏内にある銘柄数は、
70銘柄
2ヶ月後に利益の出る圏内にある銘柄数は、
64銘柄
3ヶ月後に利益の出る圏内にある銘柄数は、
65銘柄
(※100銘柄調べなので、%と同じ)
検証を振り返って
逆説的に考えると、3ヶ月の間に、一度は買値より下がってしまう銘柄が45あるということになります。
その45銘柄のなかで、3ヶ月後に+圏内に戻ってくるのは、10銘柄。窓を埋めて再上昇したとも言えますが、3ヶ月後に10/45の確率では、ここまで引きずるのは良くないということですね。
まとめると、
窓を空けた翌日に買ったとして、とる行動は、
買値より下がったら、直ぐ売ってしまう。
1ヶ月後に利益が出ていたらそこで売って利益確定する。
数字的には、これがいちばん確実なのではないでしょうか。
また、
+ + +の中にはチャートが右上がりを形成して綺麗に上昇している銘柄もいくつか現れています。
チャートを予測できる眼力や、ファンダメンタルズに詳しい人なら、2ヶ月後、3ヶ月後といわず、持ち続けられる銘柄を見分けられるかもしれません。
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