テクニカル分析中心で株のトレードをしている人でさえ、長期の月足チャートなど、全く見ないというトレーダーの方も、案外いらっしゃるのではないですか。
月足を見る癖をつけておくと、最悪の事態を防ぐことができることもあります。
月足チャートを最初に見るか、最後に確認するか?
月足チャートでの確認は、とても大事だと、私は遅まきながら最近気付きました。
銘柄を探す時に、月足チャートの確認から入る。または直近買いたいと思える波動の日足を発見したら、買って大丈夫かどうかは、月足チャートで確認する。
などの方法を上手く使う事によって、セイフティに株の売買が出来るのではないかと思いました。
今回はそんな月足チャートについて語って見ました。
購入する株を決める時、あなたは最初に何を調べますか?
テクニカル分析、ファンダメンタルズと研究を重ねればキリがありませんよね。
このブログでは、とりあえずテクニカル分析オンリーでの無謀?な戦いで勝っていけるかを研究しています。
それも、ローソク足チャートと移動平均線と出来高の増減あたりを中心に見るという、実にビギナー的な視点からの研究をしているわけです。
ですので、このブログでは、ファンダメンタルズで、成長性を読むのではなく、チャートを見て、「上がっているから業績が良いのだろう」と考えることを前提とします。
これは、ファンダメンタルズを研究して株の売買をしている人よりは、一歩も二歩も出遅れることにもなります。
しかしそれは仕方がない。バカなんですもん。
そこまで四季報を読み込み分析する能力はないのだから。
一歩も二歩も出遅れてもいい。別にみんなが気付かない割安株を最安値で買わなくてもいいと考えます。
初動は、スーパートレーダーや外国人投資家に任せて、上昇トレンドがはっきり確認できたら、私たちバカがちょこっと乗っかればいいのです。(プロの投資家から見たらカモだと思われるかもしれませんが)
長いスパンのチャートで確認
では、上昇トレンドがハッキリ確認できた状態とはどういう状態でしょう。
私なりに考えてみました。
それは、長い期間でのチャートを見て、右斜め上のトレンドになっている(なりかけている)かを確認することです。
5年や10年のチャートを見る。
月足チャートでトレンドの変化を確認するのです。
日足チャートを見て、スイングトレードするならいまが買い時だなと感じる銘柄があったとします。
その銘柄を、週足→月足と見ていくと、大局では右下がりのチャートで、あらら、これ買ったら危ないですわ。
という事がわりとあるのです。
1週間くらいのスイングトレードなら、そんな長いスパンの月足チャートなんて確認する必要はないのかもしれません。
しかし、人とは弱いものです。損切り出来ずに長い期間塩漬けにしてしまった経験をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか?
もちろん私もあります。
そして、その塩漬けになってしまった銘柄の長期スパンの月足チャートを見てみて、絶望してしまうというパターン。
そんなふうにならないためにも、スイングトレードであっても、長いスパンの月足チャートを見ておくことに損はありません。
短いスパンのチャートの錯覚
証券会社のサイトに載っているローソク足チャートは、どの銘柄もチャートの図の天地幅が同じです。(あたり前ですが)
しかしここに錯覚が生じます。
それぞれの銘柄によって、縦軸の目盛り表示(幅)が変わります。
どんな錯覚が起こるかというと、
例えば6ヶ月間のあるチャートを見たとします。
この6ヶ月間の中に、強烈に値下がりした時期と強烈に株価が上がった時期があったとします。
チャートはその、とても安い株価と最も高かった株価を決まった縦横比率のチャート内に収めなければならないため、株価の目盛りが増え、ローソク足一本一本の縦幅が短く表現されます。
逆に値動きがあまりない銘柄は、安値と高値に大きな振り幅がないので、チャートの縦の目盛りが少なくなり、ローソク足一本一本の縦幅が長く表現されます。
要は、期間内に大きく値が動いた銘柄も、値幅の動きが少なかった銘柄も、同じ縦幅のチャートで表現されるので、期間中に値幅の差が大きくない銘柄のチャートは、誇張されて表されるという錯覚が起こります。(小さな値動きを狙って売買するなら気にしなくてもいいのかもしれません)(100株単位と1000株単位の違いでも同様の錯覚が起きる)
この現象は、会員制の投資サイトやスマホのアプリなどにある、横にスクロールできるタイプのチャートを見ると凄く分かります。
横にスクロールすると、チャートが縦に伸びたり縮んだりします。
木だけでなく、森も見ておこう
この錯覚にまどわされないために長いスパンの月足チャートを見る事をお勧めします。
5年や10年の月足チャートを見ると、直近6ヶ月のチャートでは分からなかった、過去の物凄く株価が高かった時期のチャートが入ってきます。
すると、短い期間の日足チャートで見る一見激しく動いているような部分が、実は、その会社(銘柄)にしてみれば停滞期間であることが分かったりします。
大きなスパンの月足チャートを見たからといって勝てるようになるかどうかは分かりませんが。
しかし、どうせなら、このまま長い間ゆっくりでも上げていくと思われるポジションで株を買ったほうが安心できるのではないでしょうか。
そんなある日、月足で、これは!という銘柄を見つける方法を発見しました。
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