どんどん上げていくチャートは必ずどこかで、前の高値を超えていきます。
あまりにも当たり前のことですが、それを信じて投資すれば、当たり前のように勝てるはずなのに…。
全然そうはなりません。
疑問に思ってちょっと調べて見ました。
年初来高値を素直に買ったら、3ヶ月後、6ヶ月後にはどうなるのか?
なんだかんだと確立調査してみている私ですが、これは!という顕著な、勝ちに繋がるキーポイントが見つかりません。で、今回は年初来高値と年初来安値に注目してみることにしました。(無理やりやなぁ〜)
いろんな調査をするたびに、結局大局観に立った景気のトレンドに左右されているのだというのを思い知らされるのです。
だからと言って、ここで諦めてはつまらないじゃないですか!
景気に関係なく、ここを抑えれば勝てる可能性が高い!というポイントを探して果てしない旅をしようじゃありませんか!
前置きが長くなりましたが、ここからが本題です。
ある本を読んでいたら、「素直に新高値を超えてきた株を買うのがいい」というのを読んだ記憶がありました。
そうだよなぁ。
新高値更新=好調な会社ってのが素直な感情です。
そしてこれは真理でもあります。
週足や月足で長いスパンで見れば、これは必ず起こるんですよね。
だからこれはある意味正しいと思います。
新高値更新を買って、その後どうなるかを調べようと思いました。
しかし、過去の新高値更新銘柄だけをを調べる術が、見つかりません。なので、調査方法を変更します。
今回は、新高値更新銘柄ではなくて、年初来高値をを更新した日から3ヶ月後、6か月後に株価は上がっているか下がっているかを調べてみます。(結果的に、新高値更新銘柄も、その中に含まれることになります)
調査方法
2015年11月10日の年初来高値銘柄の終値を基準に
- 3ヶ月後の2016年2月10日の株価は+かーか?
- 6ヶ月後の2016年5月10日の株価は+かーか?
結果
- 3ヶ月後の+銘柄 6
- 3ヶ月後のー銘柄 56
年初来高値銘柄を買って3か月後に勝つ確率は約10%
- 6ヶ月後の+銘柄 18
- 6ヶ月後のー銘柄 44
年初来高値銘柄を買って6か月後に勝つ確率は29%
考察
年初来高値銘柄をやみくもに買って、上がるのを待っていても勝つ事は出来ないと結果が出ました。
これは調査した時期の問題もあるかもしれませんが、圧倒的に年初来高値を狙って買っていくと勝てないという結果になりました。
細かく見ていくと、
年初来高値銘柄を買って
- 3ヶ月後も6ヶ月後も購入日の株価を超えている銘柄は 4
- 3ヶ月後はーだったけれど6ヶ月後には購入日の株価を超えた銘柄は 14
- 3ヶ月後は購入日の株価を超えたけれど6ヶ月後にーになった銘柄は 2
- 3ヶ月後も6ヶ月後も購入日の株価を超えられなかった銘柄は 42
年初来高値銘柄を買って、うまく上がっていったの62銘柄中僅か4銘柄
ということで、年初来高値銘柄には飛びついてはいけないようです。(あくまで私のある一時期を調べたデータですので責任は持ちません)
じゃぁ、年初来安値の日に買ったら、3ヶ月後、6ヶ月後はどうなるのか?
調査方法
年初来高値の調査と銘柄数を合わせるために3日間調査しました。
2015年11月6・9・10日の年初来安値銘柄の終値を基準に
- 3ヶ月後の2016年2月4・9・10日の株価は+かーか?
- 6ヶ月後の2016年5月6・9・10日の株価は+かーか?
結果
- 3ヶ月後の+銘柄 6
- 3ヶ月後のー銘柄 56
年初来安値銘柄を買って3か月後に勝つ確率は約10%
- 6ヶ月後の+銘柄 17
- 6ヶ月後のー銘柄 45
年初来安値銘柄を買って6か月後に勝つ確率は27%
考察
年初来高値銘柄を買った時と、ほとんど確率が変わりませんでした。
年初来安値銘柄を買って、上がるのを待っていても同じように勝つ事は出来ません。
年初来高値も年初来安値銘柄も狙って買っても勝ちに繋がる訳ではないことが分かりました。
もういいと言わずに、細かく見ていくと、
年初来安値銘柄を買って
- 3ヶ月後も6ヶ月後も購入日の株価を超えている銘柄は 5
- 3ヶ月後はーだったけれど6ヶ月後には購入日の株価を超えた銘柄は 12
- 3ヶ月後は購入日の株価を超えたけれど6ヶ月後にーになった銘柄は 1
- 3ヶ月後も6ヶ月後も購入日の株価を超えられなかった銘柄は 44
年初来安値銘柄を買って、うまく上がっていったの62銘柄中僅か5銘柄
ということで、年初来高値も年初来安値銘柄も狙って買っても勝ちに繋がる訳ではないことが分かりました。