PER指標は短期売買のトレーダーに役に立つのか?

先日、株式投資を本格的にやっている知人と、話をしてうろたえてしまいました。

時々、さらっと株についての雑談はすることはあったのですが、所有している銘柄についてまで込み入った話はそれまでしたことはありませんでした。

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高PERでなにか問題でもあるのか?

私は、ほぼ株価チャートからの情報オンリーで、買う銘柄を決めています。

ファンダメンタルズは、バカ(私)が勉強する程、大事なチェックポイントをハズす。

大事な要点をただひとつ見過ごすだけで、正反対の結果になる。

そう考えている私は、ファンダメンタルズは完全にシャットアウトして、ローソク足チャートと移動平均線あたりの指標だけで勝負したほうがいいと考えているのです。

そう、話を戻しますと、その株を本格的にやっている知人との話で、ついポロッと自分が保有している銘柄を口走ってしまったのです。

すると、その知人がタブレット端末で、チョチョイノチョイと私の保有している株の銘柄を調べてひと言、

「高PERじゃないですか…。」

とおっしゃられました。

私「? ? ?」

なにか問題あるの?
(その言い方だと問題ありそうだな)

株価チャートオンリーで取り引きしている私からすれば、その銘柄は最近、75日移動平均線をゆっくり下から上に抜けて、

その後、ひと山(第一波)が落ち着き2つ目3つ目の山が、グランビルの法則のように起きてきそうな気配を秘めて見えたわけです。

そんな私のチャートの目利きは、投資に詳しくて、勉強しているトレーダーのひと言で、グラグラと揺らいでしまったのです。

チャート信者の私からすれば、

「そんなの関係ねえ!チャートにすべて答えは出ているのだ!」

と言いたいところですが、

意地を張ったら負けです。

重要なのはいかにして効率よく、売買を完了するかです。

ここはひとつ、

テクニカルオンリーのトレーダーがPERという指標を使いこなせるのか、検証してみましょう!

高PERの銘柄だってそこからまだ上がるでしょ?

高PERの銘柄だって受給による波動を描いていくというのは他の銘柄と同じで変わらないはずだ。

その波動の上昇に乗って売買するという法則は同じだと思います。

そう考えると、デイトレーダーや数日で売り買いするウィークトレーダーにはあまりに重要な指標ではないように思われるのだが…。

高PERのチャートを見てみると?

PERなんて俺には関係ねえ!

という思考は突き通せるのか、実際にチャートを見てみることにします。

↓は、2019年11月30日付けの東証一部の高PERランキングの2位と3位のチャートです。(1位は参考にならず)

7522ワタミはPER656.2倍

4766サイボウズPER482.7倍

どうでしょう?

綺麗な波を描いたチャートではありませんが、いくつも上昇の局面があります。

そして、↓が同日付けの低PERランキング1位と2位のチャートです。

9501 東電HLDのPER2.5倍

7646 PLANTのPER3.8倍

こちらも短期的に見れば、上げ下げするのは同じです。

高PERの銘柄も低PERの銘柄も、短期で売買するトレーダーはこだわる指標ではないと思いませんか。

高PERの銘柄でも、上がる時は上がるのだ。

ちなみにワタミの5年分の月足チャートを見てみてください。まだまだこの先上がっていってもおかしくなさそうです。↓

とはいえ、PERは、投資した金額の分の利益が出るまでの年数(例:PER10倍なら10年かかる)なので、指標の示す通りなら、やはりこれは長期投資の投資家にとっては効率が悪いですよね。

大切なのはPERの変化

同じPER指標でも、短期のトレーダーにも役に立つのは、「PERの変化率」です。

とある銘柄が、突然好業績になったにもかかわらず、株価が上がらなかった場合、PERが下がります。(割安になった状態)

投資家が、割安感になったその銘柄に気づき始めて、買いを入れ始めると、株価は上がっていきます。

この「PER変化率」なら、短期のトレーダーや、私のようなチャートしか見ない人間にも、株を買う際の後ろ盾になってくれそうです。

急に低PERになった銘柄を探して、チャートも見ながら、割安感を感じて買うトレーダーの上昇の波にちょこっと乗せていただく。

この逆が起きた場合は、買うのをやめる。

PER変化率はネット上のサービスで調べることができるので、勝つための指標として取り入れてもいいでしょう。

私も、これからは目を通すことにします。

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