半年の間に株価が2倍以上になる銘柄の調査シリーズ。
今回が7回目になります。
この調査によって得られることは、半年という期間内で2倍以上になる銘柄がどれぐらいあるのかを知ることで、心を整えることにあります。
株価が2倍以上になる銘柄が、自分が思ったよりも多ければ、モチベーションが上がります。
株価が2倍以上になる銘柄が、思ったよりも少なければ、その原因を調べ、自分の投資方法の参考にするのが目的です。
2019年5月17日以前は6カ月の日経平均のチャートはどんな感じだったか?
現時点までの6ヶ月の日経平均のチャートを見てみましょう。
2018年12月26日に19000を割るところまで、急降下しましたが、そこからは2019年4月あたりまで、もみ合いを挟みながらも、なんとか盛り返してきました。
しかし、ゴールデンウィークが開けた翌々日から25日、50日移動平均線を割って8営業日を過ぎた状態が5月17日現在です。
約4ヶ月間は上げ続けていたといっていいでしょう。
はてさて、株価が倍以上になった銘柄はいくつあったでしょう?
半年で株価が2倍以上になった銘柄数は『76』
5月17日現在、上場している会社は3664社です。
その中で、この半年(6ヶ月)の期間中に株価が2倍以上(100%以上)になったのは76銘柄でした。
この76という数字が多いか少ないかというと…。
以前の調査を振り返ってみます。
- 2014年11月21日以前6ヶ月の調査では軽く『200銘柄以上』でした。
- 2015年9月11日以前6ヶ月の調査では『165』でした。
- 2016年7月20日以前6ヶ月の調査では軽く『200銘柄以上』でした。
- 2017年8月18日以前6ヶ月の調査では『81銘柄』でした。
- 2018年3月2日以前6ヶ月の調査では『121銘柄』でした。
- 2018年10月25日以前6ヶ月の調査では『30銘柄』でした。
これまでの調査をみてみると、今回の半年で『76銘柄』という数字はけして多くはないということになりますね。
確率は、76/3664で、0.2%の確率です。
確率76/3664、0.2%の確率をもっと上げるには、ある程度上がった銘柄に注目する。
こんな低確率では、大きく上がる銘柄に乗ることはとても難しいと感じてしまいます。
しかし、ここで視点を変えてみましょう。
例えば、この期間に株価が50%以上上昇した銘柄数を数えてみると、『167』あります。
株価が50%上がった銘柄数に注目するなら、その中に100%以上上がった銘柄数が全て含まれているわけです。
倍になる銘柄に当たる確率は、76/167で 約45%まで上がります。
(正確には50%上がった所で買うとすれば買値から倍ということにはなりませんが、それでも全然良いと思えます。)
株価が50%を超えた167銘柄のその中で60%以上上昇している銘柄数は『98』あります。
半分をちょっと超えた銘柄(98/167)が50%から60%へと上昇しています。
50%に達した銘柄を次々に勝ったとしてもほんのちょっとですが、半分以上が10%以上上がるのです。
そしてその中にはもちろん2倍3倍と上がる銘柄が含まれています。
ということを考えると、やはりある程度上がった銘柄を買うのがいいのではないかと、今、私は考えているところです。
例えば、
資金があれば、この戦術は使えるかもしれません。
(50%という基準は私の主観に過ぎません。)
期間別上昇率の検証
2019年5月17日以前は6カ月間での期間別上昇率の検証結果です。
何日間で株価が2倍(100%)以上になったかの割合です。
5営業日(1週間)で株価が2倍以上になった銘柄数は、
「0」
20営業日(1ヶ月)で株価が2倍以上になった銘柄数は、
「0」
60営業日(3ヶ月)で株価が2倍以上になった銘柄数は、
「3」
4435カオナビ(マザーズ)158%(38日)
6580ライトUP(マザーズ)149%(56日)
7061日ホスピス(マザーズ)104.8%(30日)
90営業日(4.5ヶ月)で株価が2倍以上になった銘柄数は、
「66」
このあたりに集中していますね。
120営業日(6ヶ月)で株価が2倍以上になった銘柄数は、
「7」
やはり225採用銘柄は2倍にならない
前回の調査でもそうだったのですが、やはり、
日経225の採用銘柄の中からは、半年で株価が2倍になるような銘柄は現れませんでした。
資金の少ない投資家が、短期間で資金を増やすには225銘柄はやはり狙い目ではないようです。
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2倍以上になった銘柄の市場別の割合は?
全市場で、半年の間に株価が2倍以上になった銘柄の市場別の割合は、
- 東証1部 14
- 東証2部 9
- ジャスダック 28
- マザーズ 37
という結果です。
やはり、新興市場のほうが爆上げ銘柄は多くあります。
上昇率別の市場の分布は?
では、100%、200%、300%以上の範囲に分けてみるとどうういう結果になるでしょう。
株価が100%(2倍)以上
- 東証1部 14
- 東証2部 7
- ジャスダック25
- マザーズ 30
株価が200%(3倍)以上
- 東証2部 3
- マザーズ 6
- ジャスダック 3
株価が300%(4倍)以上
- マザーズ 4
検証結果では、大きく上がる銘柄は、マザーズ→ジャスダック→東証2部→東証1部。
という順になりました。