株で大きく儲けるなら日経225の銘柄は買わないほうがいい?
およそ半年に一度チェックしている、
6ヶ月で株価が2倍以上(上昇率100%以上)になった銘柄数の検証の記事です。
今回は、2018年10月25日現在の検証となります。
今回の検証で分かったことは、
株で大きく儲けるなら日経225採用銘柄以外を狙ったほうがいい!
かも知れない。
という発見です。
この6ヶ月間の日経平均チャートでおさらい
ここ半年の日経平均チャートを見ると、21,500円から23,000円を行ったり来たりした後、9月の終わりに24,000円を超え、10月25日時点では、この半年で最低の株価までいっきに下がったという状態です。
ここからこの先、戻していくのか?
2018年10月25日現在、全市場で6ヶ月で2倍以上になった銘柄数
全3,638銘柄数中(10月26日現在)
2倍以上になった銘柄数 30
その中で
3倍以上になった銘柄数 4
その中で
4倍以上になった銘柄数 3
その中で
5倍以上になった銘柄数 2
その中で
6倍以上になった銘柄数 2
その中で
7倍以上になった銘柄数 1
検証1
前回、2018年3月2日の調査では、6ヶ月の間に2倍以上になった銘柄数は、全上場社中、
121/3,602=3.35%
(前々回は2.27%)
でしたが、
今回2018年10月25日時点6ヶ月中では、上場全社のうち
30/3638で、約0.8%
物凄く減りました。
原因はなんでしょうか?
私のシロウト考えでは、
来年の消費税引き上げで、消費が増えこむとの予想からきてのことかと考えてしまいますが、それが分かれば、チャートだけを見て勝とうなんて考えません。
結果、6ヶ月で2倍になった銘柄数は全市場で1%にもなりませんでした。
半年で2倍以上になった銘柄を市場別で検証してみる。
それでは、半年で2倍以上になった銘柄数が、市場によって偏りがあるのかどうかを調べてみようと思います。
東証1部だけで見ると
6ヶ月で2倍以上になった銘柄数は
9
その中で3倍以上になった銘柄数
1
東証2部だけでみると
6ヶ月で2倍以上になった銘柄数は
2
ジャスダックだけでみると
6ヶ月で2倍以上になった銘柄数は
7
その中で
6倍以上になった銘柄数は
1
マザーズだけでみると
6ヶ月で2倍以上になった銘柄数は
12
その中で
4倍以上になった銘柄数は
2
その中で
7倍以上になった銘柄数が
1
半年で2倍以上の銘柄数はマザーズがいちばん多いという結果に
半年で株価が2倍以上になった銘柄数が多い市場は、
多い順で
マザーズ 12
↓
東証1部 9
↓
ジャスダック 8
↓
東証2部 2
と、なりました。
マザーズが多いということで、やはり新興市場のほうが当たれば大きく上げていくことを表しています。
ほんとか?
差は2つ3つしかないじゃないか?
と自問自答する私。
そこにもう1つの興味深い検証結果があったので、ご紹介します。
日経225採用銘柄の6ヶ月で2倍以上になった銘柄は?
日経225とは、すなわち日経平均株価の元になる銘柄たちのことです。
安定性がある、日経225採用銘柄の中に、半年で2倍以上になった銘柄があるのかというと、
1つもありませんでした。
日経225採用銘柄の中で、いちばん半年での上昇率が高かったのは、
宝HLD(2531)の
49.6%(約1.5倍)
これが最高の上昇率でした。
日経225の上昇率が低いということは?
東証1部銘柄は値動きが緩やかだと言われていますよね。
そして、日経225採用銘柄は大きな企業が多い。
しかし、日経225は、半年で倍になるような銘柄は現れない(現れにくい)。
まあ、紙の上の理論になってしまいますが、
大きく上昇することを期待して、株を買うなら、日経225採用銘柄は、外しましょう。
という論法が成り立ってしまいます。
本当か!?
今回の結果を見る限りそうなんです。
例えば、東証1部の銘柄に爆上げが期待できるようなチャートがあったとしましょう。
それが、日経225採用銘柄なら、候補から外す。
だって私たち貧乏トレーダーは、半年で2倍以上になる銘柄を狙っているのだから。
日経225は機関投資家が保有する銘柄
機関投資家は、短期間に超爆上げするような銘柄は狙っていません。
安定感のある日経225の銘柄を選ぶのです。
大切なお客様の資金を預かっているわけですから、危ない橋は渡れないのです。
資金の少ないアマチュア投資家とは、違うのです。
ひるがえって、我々素人は、上昇率の低い銘柄では大きく勝てません。
「安定のゆるやか株」以外の銘柄に目を向けて、多少冒険する必要がありそうです。
本当か!?