株取り引きで、最終的に勝ちで終える投資家は、どれぐらいの割合なのでしょうか?
逆に言えば、株で失敗する人の割合です。
いちばん多い答えが、勝者が1割、残りが敗者。
株で失敗する人の割合は90%と言われています。
あなたは、1割のほうに入っていますか?
「勝ち組1割」誰が調べた?
株で勝つ人の割合が1割(失敗する人9割)って、よく言われますが、本当なのでしょうか?
誰が言い出したのか?
数えたのか?
ネット情報を探してみても、元になるソースは出てきません。
株で失敗する割合が90%だなんてことを、株を買うことをすすめる側が、発表するわけがありません。
女性ファッション雑誌の大きなスポンサーは化粧品会社です。
絶対に「黒髪が最高のオシャレです。」なんていう特集はファッション雑誌では組めないのです。
スポンサーの売り上げを落とすような記事は書けないのと同じで、証券会社や、証券会社がスポンサーのテレビやラジオの番組で、株で失敗する人は全体の9割だなんていうわけがないのです。
従って、「勝者1割、敗者9割」のソースの出どころは分かりませんでした。
しかし、仮に、株をすすめるサイドのメディアが情報を流すとするなら、もうちょっと、良さげな数字を出すと思いませんか?株を買いたくなるような…。
そう考えると、この物凄く低い株式投資での成功確率は、逆に信憑性が感じられてきてしまう。
それでもあなたは、株に人生を賭けますか?
投資で生活することを目指しますか?
なんて問いかけますが、そうはいっても、
株式投資って楽しいんですよね。
成り行き買いと成り行き売りだけで損ができる
ある銘柄を成り行き買いして、同じ値段ですぐに成り行き売りしたら、板一枚分の値を損します。
手数料も取られます。
指値売りでも不利
売り板にぶつければ、後ろの列に並ばなくていいが、指値売りの場合、後ろに並ばなければいけないので、その指値で売り切るには、
かなり前から指値売り注文を出しておくか、
もう1つ上の板まで株価が上がる必要がある。
というわけで、なんだかんだと、実はトレーダーにとって不利にできています。
五分五分に見えてそうではない。
負けてばかりいると、このシステムは良く出来た不公平なシステムだなと、感心するわけです。
専門家の判断も当たらない
私は個人事業主だった頃は、自宅で毎日、大引け後にテレビ東京で放送されていた株式ニュースを見ていました。
年末最後の放送では、曜日ごとに変わるコメンテーターが揃い、勝率を発表するコーナーがあったと記憶しています。
それを見たら…
全然負け越している人が何人かいました。
銘柄をすすめるサイドの人間ですらこうなのです。
やっぱり、株で失敗する人の割合「90%」というのは近い数字のような気がしてなりません。
「逆正弦定理」により負け続ける
学のない私には、説明するのが難しいのですが、あなたは「逆正弦定理」というのをご存知ですか?
「正弦定理」というのを高校時代に習っているはずなのですが、全く頭の片隅にも残っていません。
ここでいう「逆正弦定理」によると、
「負けるヤツは負け続ける」
ということです。
五分五分の勝負でもそういうことが起きるのです。
株式投資なら、もっと負け続けることは容易に想像がつきます。
こうすると株で失敗する
株で失敗しないために敢えて失敗例をあげてみましょう。
勉強せずに株をやる
インターネットで株が変えるようになって、あまり投資について勉強しないうちから、実際にトレードを始めてしまう人がいます。
最近は、大抵の人がそうでしょう。
本来なら、半年くらいでいいから、バーチャル投資ゲーム(トレダビなど)で練習して、失敗体験をしてから始めるべきだと思います。
信用取り引きに走る
「このビックチャンスにもう少し資金があれば…」という時の強い味方が信用取り引きなのですが、保有銘柄が同時にドスンと下げた時の元の資金の減り方に青ざめる。
あっという間に追証発生。
退場の可能性もあります。
負けては資金を追加する
負けては資金を追加して挽回をはかろうとする。
それをくり返す。
「逆正弦定理」の法則によると、負けるヤツは負け続けることもあるのだから、いくら資金を補充しても、お金を吸い取られるだけ。
こんな時は、思い切って休むことも考えたほうがいい。
いろんな手法を中途半端に覚える
トレード手法には多種多様な理論が世の中に流布されています。
投資に夢中だと楽しいものだから、いろんな手法が脳裏に巡ってきます。
ある銘柄のチャートを見ると、無理矢理に「今が絶好の買いポイントだ!」という錯覚を起こします。
下がってりゃ「ここが底だという手法」が頭に思い浮かび、上がっていれば、「上がる株はもっと上がる」という手法がパッと出てくる。
沢山の手法を知りすぎていると、どんなポイントも、都合よく買いポイントに見えてきます。
そして失敗します。
自分の得意ワザは少ないほうがいいのです。
それ以外はやらないくらいの覚悟が必要です。
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終わりに
こうやって、失敗例を出してみると、やはり、株で失敗する人の割合は9割というのはいい線いっています。