25日移動平均線を下から上に綺麗に上抜け!買ってもいい?

ローソク足が、長い間25日移動平均線の下にあり、25日移動平均線にまったくタッチすることなく、下げ続けているようなチャートってありますよね。

それがある時、ローソク足と5日移動平均線の角度をグッと上向きに変えて、25日移動平均線を超えてきたとします。

これは!

もしや、この銘柄の潮目が変わったのか!

久しぶりの25日移動平均線越えだけに、これはこの企業に良いことが起き、この先上昇する信号なのではないか?!

と、思いたくなります。

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久しぶりの25日移動平均線越えサインを信じていいのか?

久しぶりの25日移動平均線越えは、大きな局面での反転上昇の強力なサインに見えます。

25日移動平均線に、波を形成して時折タッチしながら下降しているチャートよりも、長らく5日移動平均線に近づくことなく下落していたチャートが急カーブして25日移動平均線を突き抜けてきた方が、なんだか勢いを感じて、

「イケる!」

と思わされます。

この「買え買えサイン」は本当なのか?信じてもいいのか?

あなたも知りたいと思いませんか?

例えば、こんなカタチのチャートのことです。


チャートは株ドラゴンさんより

調査ルール

20営業日以上、ローソク足が25日移動平均線の下に位置し、一度も25日移動平均線にタッチしない状態から、25日移動平均線をローソク足全体が飛び超えた日の翌日朝、成行買いをしたら

  • 1週間後(5営業日)
  • 2週間後(10営業日)
  • 3週間後(15営業日)

に、買値よりも上がっている確率は何%ぐらいなのか?

※ここでは、25日移動平均線を下からローソク足が綺麗に抜けて超えて行った場面だけをチョイスしました。

※25日移動平均線に下からタッチして25日移動平均線付近で停滞したようなポイントのある場面は数えていません。

調査結果1

25日移動平均線をローソク足が下から綺麗に完全に抜けた。その翌日に成り行き買いしたとして、

5営業日後に
+だったのは 35ヶ所
−だったのは 65ヶ所

10営業日後に
+だったのは 41ヶ所
−だったのは 59ヶ所

15営業日後に
+だったのは 47ヶ所
−だったのは 53ヶ所

※100ヶ所での調査結果ですので、そのまま%という結果です。

結果の検証1

5営業日後、10営業日後、15営業日後も全て−になる確率のほうが高いという結果になりました。

買った後の5営業日後がいちばんマイナスになる確率が高く(65%)、10営業日後に6銘柄が+に盛り返し、15営業日後も+に6銘柄が上がってきました。

それでもまだ、マイナス(負け)の割合のほうが多い結果です。

ということで、25日移動平均線をローソク足が綺麗に下からぬけても、「買い」の明確なチャンスにはならないと思います。

なんか、下から25日移動平均線を軽々と超えたのなら、そのままグングン株価が上昇するようなイメージが、私にはあったのですが、そうではないようです。

5日後〜10日後〜15日後の流れで検証

上の条件で買った銘柄が、5日〜10日〜15営業日後への流れで見てみます。

買って5営業日後に、利益が出ている人も、マイナスになってしまった場合も、そこから保持し続けていいのか?を知るための検証です。

答えは見えかけていますが、発表します。

調査結果2

5営業日後→10営業日後→15営業日後

+ + + 18
+ + − 3
+ − − 7
− − − 38
− − + 7
− + + 15
+ − + 7
− + − 5

結果の検証

いちばん多かったのが、買って5日以降、全てが(−)マイナス!

38ヶ所です。

ダメですね、これは。

次に多いのは、

+ + + で18ヶ所。

差がありすぎです。

救いがあるとすれば、5営業日の時点で(−)マイナスだった場面から15営業日後に利益圏に上がってきたのが12あったということくらいでしょうか。

しかし、この結果で保持し続ける理由付けにするには、負ける危険が多すぎると私は思いました。

終わりに

私が潜在意識の中に描いていた「このパターンは買い」は、大きく間違っていたようです。

損切りの大切さ

今回のパターン(25日移動線に20日以上ローソク足がタッチせずに下降していたチャートという条件)では、20日以上25日移動平均線が下降し続けていたわけですから、久しぶりに25日線を超えたからといっても、また25線の下に戻ってしまったら、また、どんどん下げてしまう可能性が大ありです。

やはり、早めの損切りは必須でしょう。

25線上で数日停滞しているのは上がる可能性あり

今回、ローソク足が25日移動平均線を、ローソク足1本ぐらいで綺麗に抜けた場面だけを選んで調査しましたが、

多くの場面では、ローソク足が25日線にタッチした後に、25日線上に引っかかったまま、上げたり下げたりしました。(下図)


チャートは株ドラゴンさんより

この、25日移動平均線上でローソク足が、しばらく居座った場面では、株価が上昇していく場面が多く見受けられました。

なので、ローソク足が綺麗に25線を抜けなくても、タッチした時点で数日観察していると上がる場面をキャッチできる可能性を感じました。

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