損切りが出来ないと株取り引きをしている意味がなくなってしまう

損切りってなかなか辛いですよね。

身を切られるような苦痛を伴います。

しかしこれが出来ない人は、トレードをする資格がないといっても過言ではありません。

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「損切りできない人」を心理学分析してみる

損切りできない人の行動を心理学的に分析してみましょう。

ある程度の株の分析をして、上がるという期待を持って買う。
株価が、自分の分析とは違う動きをする。
自分の見立てでは「ここから上がるはず」だ。
陰線が出る
「1日くらい予想と値動きがずれる事はあるだろう」と株を持ち続ける。
もっと下がる
「連続で下がれば翌日は上がるものだ」と、ホールドを続ける。
もっと下がる。

人間は、普通はネガティヴ な情動記憶が無意識に呼び起こされるようになっています。

生き残るためにそう進化してきたのだそうです。

なのに、株式投資に限っては上がる事を大きく期待する。

ドーパミンが未来予測して損切りを躊躇わせる。

なぜ株式投資をやるのでしょう。

単刀直入に言えば、

儲けたいからです。

脳は未来予測をするだけでも

快感を感じるホルモンのドーパミンを分泌します。

大儲けしている自分」の未来像。

それが未来への行動への意欲になります。

おそらく、損切りを躊躇させる心理も、

実は、

「ここから再び株価が舞い戻って無事に利益を得た」

という成功の未来像が脳にドーパミンを分泌させているのかもしれません。

損切りできるような人は、もともと株の世界に参加してこない

人は、ネガティヴ な記憶が常に有意になっていて、危険に対しするようになっていると言いました。(脳機能学者の苫米地英人博士がそう言っていました。)

しかし、多くのトレーダーは損する危険を、「いや、明日は上がる」と考えて振り払います。

なぜでしょう。

私は思いました。

これはもしかして、

ネガティヴな情動を普通の人間のように普通に機能させている人は、

株の世界に足を踏み入れたりしないのだ。

株の世界に足を踏み入れようととした人は、その時点でネガティヴ 情動が麻痺しかけているのではないか。

自分が株で勝利している情景を思い浮かべたときのドーパミンの噴射するような快感が、危険回避能力を回避させていると考えられます。

道の向こうにいるママを見つけた幼い子どもが、左右も確認せずに道路に飛び出してしまうような心理なのでしょう。

損切りは厳格にしよう!

買った株が、予想に反して5日移動平均線を割ってしまった時など、「明日は戻るんじゃないか」という思いが頭をもたげます。

ここで損切りが出来ないと…。

翌日もう一度陰線が出ると目も当てられない。

ここで損切り出来ればまだ救いがあります。しかし、人の心はそうは行かないのです。ここでも「明日は反発する」「25日移動平均線まで下がったらまた上昇するハズだ」と思いたくなります。

こうして持ち続けた株の値段が、25日移動平均線付近から運良く反発していけばいいのですが、それでも、買い値まで戻るには、相当の日数を要する事でしょう。

その間に、どんどん上昇する他の銘柄を指をくわえて見ているだけという結果になるかもしれません。

運が悪く、25日移動平均線も割って株価が下がってしまった場合、『売るのも地獄、買い値まで待つのも地獄』

自分に言い聞かせます。「75日移動平均線は、まだ右上がりだ」と…。この状態は、ほぼ塩漬けです。

こんな状態になる事は避けなければいけません。

株取り引きを始めたのに、これでは株をやっていないのと同じです。

損切りが大事だと分かっちゃいるけど、こうなってしまうのです。

株に参入する人種は得てしてこうなります。

上にも書いた通り、成功だけをイメージして、危険回避の回路が麻痺しているからです。

下がったら直ぐ売る

買って、値を下げたら直ぐ損切りする。 買って2日連続で陰線が出たら損切りする。

これを実践していくのが、いちばん傷を深くしない方法ではないでしょうか。

とはいえ、株を買うタイミングを考えないと、「買っては負け」を繰り返す事になりかねません。

そうならないためにも、株を買う位置を、チャートを良く見て確認しなくてはいけません。

株を買うタイミングの重要さ

あなたが今まで何千という、上昇した銘柄のチャートを見て、上がるチャートを見る目を養ったとするなら、あなたの見立てで、買った銘柄が予想に反して買って直ぐに下がったらなら、それは見込み違いの銘柄という事です。

ここで損切り出来ない人は、自分の見立てに自信のない人という事になります。

「この位置で上がっていかなきゃおかしい」というチャートの位置で買い、反対に動いたら、さっさと損切りする。これにつきます。

相場全体の動きも考える

上記のような考えで株取り引きを続けても、相場全体が長期間右下がりの状態を続けていれば、利益を上げられる確率は自然に低くなってくるでしょう

そんな、相場全体が右下がりの景気状況で、「買い」だけで勝っていくのは、なかなか難しくはなります。

しかし、逆を考えれば、そんな悪い相場期間中で着実に右上がりのチャートがあれば、注目されているだろうし、スクリーニングでも抽出され易くなるでしょう。

そのような銘柄で、出来高数がある程度あれば、タイミングを見計らって売買する事によって利益を出す事も可能でしょう。

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損切りでの成功体験を脳に叩き込ませる

損切りできずに塩漬けに…。

その株価は数年後にはもとの株価に戻ってくるかもしれません。

しかし、それでは失敗です。

もちろん失敗の記憶は大事です。

しかし、やはり早く損切りしておくべきだったでしょう。

そして、それより大事なのは、

損切りをした事による成功体験を何度も何度も繰り返し、

損切りが結果的に大きな利益をもたらした。というような記憶を体感する事だと私は思います。

それには、どんどん損切りする事でしょう。

あなたがスーパーなトレーダーで、損切りせずに大きくいつも勝っているなら、この話は戯言にすぎません。

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