下降中の銘柄が陽線をつけて5日移動平均線の上に戻ってきた!
ところが翌日は陰線に。
その次の日は、陽線が来るような気がしませんか?
上昇に転じた後の最初の陰線の翌日は陽線が出る気がするのは希望的観測
ローソク足が5日移動平均線陰線の下側に位置した状態で下げてきたチャートが反転し、今度はローソク足が5日移動平均線の上側に乗っかり始める。
その場面で最初の陰線が出る。
このままチャートが上昇の波動を作るとするなら、出るであろうローソク足は、
- 陽線
- 高く寄り付いた陰線。
こうなれば、上昇が続くような気がしますよね。
しかし、
始め値が低い位置からの陰線が出てしまうと、その多くは5日移動平均線の下へと再び向かってしまう不安が襲いかかります。
もし、前日買っていたら2日連続の下げで含み損。
当日買っても、なんだか期待できません。
そこいらへんの不安を、実際に数えることで数値化してみました。
下降からの5日線越え→次の日陰線→次の日(買い)陽線になることを期待して検証開始
以前の検証で、株が5日移動平均線の下に位置しながら下降し、 5日移動平均線の上にローソク足の大部分が最初に位置した日の翌朝成り行い買いすると当日の勝率は34%という結果になりました。(やっと上がって次の日は66%が下がるということです。)
検証結果記事
陽線で5日線より上に最初に位置した日の翌朝に寄り成り買い。当日の勝率は?
よってこの方法で買うのはリスクがあると結論を出しました。
じゃあ残りの66%の陰線になった銘柄を、その翌日朝の寄り成り買いしたら、陽線になる確率はどの程度なのか?(やっと上がって次の日下がった銘柄を選び出し、翌朝買うということです。)
寄り成り買いなので陽線が勝ち、陰線が負けとなります。陽線陰線どちらが先に100に達するかで調べました。
結果は
陽線100に対して陰線が90。
判断が難しいポジションも含めて明確な差は表れませんでした。
残念!
ここで陽線の方がが確実に多く検出される事を期待したのですが、そうはなりませんでした。
朝の寄り成り買いではダメなのが見えてきました。
なぜかというと、陰線でも前日より株価が上がった銘柄もあるからです。
もし前日の下がったところ(引け成り)で買ったらいいのかなという気もします。
これまでのいくつかの検証では「ここを買えば確率から考えて長期的には勝てる」ポイントは見つけられていません(汗)
しかしこの検証作業を続けていく事は無駄にはならないと思います。
検証を振り返って
「確率」というものに重きをおいて取引していけば、地道ながらも勝てるんじゃないかと思ってしまいますよね。
しかし、この「確率」が、くせ者です。
世の中の状況、相場の状況によって、この確率が不確定に動くので、あてになりません。
なので、ある一定の期間を切り取って確率による勝ち負けの検証は結果でしかなく、未来の予測には使えないかもしれません。
しかし、例えば、「現在の相場に似た長期チャートの期間を選び出し、その期間の各種確率を元に現在を予測する」という、天気予報のデータ集めのような検証法なら、確率を元にした株の売買でも勝てるかもしれません。
だってそうでしょう。
最近の天気予報の当たる確率と言ったら驚くほど正確です。
これも、膨大な過去のデータの蓄積があるからです。
しかし、そんな根気のある作業は素人では無理ですよね。
悔しい限りです。
今一番安全と考えるのは、5線、25線、75日線が綺麗に順番通りに並んでいてその3本の幅がなるべく狭い銘柄を狙うのがいいんではないかと考えています。