突然の「大出来高+大陽線」は、テクニカルオンリーのトレーダーでなくても、注目すべきポイントです。
しっぺ返しを喰らうこともありますが、見過ごすわけにはいきません。
出来高が突然増えて、大陽線を作った時点で、25日線より上に、5日線より上になった銘柄を観察してみました。
出来高急増&大陽線の、25日移動平均線越え&5日移動平均線越えのパターンになった後、翌日寄り成り買いして、その後5日移動平均線を大きく割った日に手仕舞うと仮定して、儲けが出るか出ないかの確立を検証してみました。
なぜかというと、前回の検証で、株価が2倍にも3倍にもなった銘柄のスタートのきっかけが、この条件に該当するものが多かったので、それらの勝ち銘柄の影に、どれほどの滑り台銘柄があったのかを知りたかったからです。
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翌日、成り行き買いした結果は?
今回は勝ち負けどちらが先に100件に達するか。で調べてみました。
結果は
負けが100に対して勝ちは87。
若干、負け数が先行しましたが、これといった傾向は見い出せませんでした。
負けパターンを検証
この統計を取るためにひとつひとつチャートを見ていったわけですが、負けになってしまったチャートには何種類かのパターンがありました。
- 寄り天で大陰線になり、翌日も翌々日も陰線でそのまま5日線を割ってしまう。(大負けパターン)
- 寄り天で大陰線をつけるも、翌日からは5日線より上で数日間もちこたえるものの、次の5日線割れでは買い値より下げて損切り。
- 買い当日から陽線をつけ、プラスのまま数日過ぎるが大きな陰線で5日線を割って結局損切りとなる。
指値買いと逆指値売りで損を抑える。
A.B.への対策
成り行き買いで寄り天のポイントで買ってしまわないために、『指値買い』を使う。この場合、前日の終値に指値しておく。問題はこの方法だと、窓を開けて上昇していく銘柄を買えないことです。
しかし、買った日から大きくマイナスになることを避けるためには目をつぶります。欲をかくほど失敗します。
Cへの対策
せっかく、数日間の間プラス圏を維持していたのに、一度の長い陰線でマイナスになってしまうのは精神的につらいですよね。
この場合は、わずかな利益が出ている間に買い値より少し上で逆指値売り指定しておきます。損をなるべく抑えるために、この対策も取り入れるといいと思います。
検証を振り返って
「出来高急増+大陽線の翌日成り行き買い」は、今回の検証では好結果がでませんでしたが、私個人的には、「出来高急増+大陽線」は、株価の長期的な上昇のキッカケとして、重要なポイントであることには変わりないと思っています。
往生際が悪いですね、私。
大出来高+大陽線の翌日チャレンジはデイトレ向き
考えてみれば当たり前ですが大陽線の翌日に寄り成りで株を買うなんて無謀ですよね。
大陽線の翌日、寄り天になって大陰線になることはよく見るチャートの形です。
大出来高+大陽線の出た翌日というのは、どちらかと言えばデイトレ向きの場面です。
平日、家に居られる人が、その銘柄を、寄り付きから当日の値上がりランキングとリアルタイム株価ボードを観察しながら、激しく株価が動く時を狙って参戦する。
そんな感じでしょうか。
これは、専業トレーダーじゃないと出来ない技です。